最近では年賀状仕舞い人をする人も増えていますが、幼稚園に通っているお子さんがいると
「幼稚園から貰ったから返事出そうかな」
「子どもが書きたいって言うから書かせてみようかな」
というご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな中で、どんな年賀状が先生に喜ばれるのかな?と悩んでしまう保護者の方もいると思います。
マンモス規模の幼稚園で担任をしていた私は、毎年子どもたちから多種多様の年賀状を貰っていました。
勿論どんな年賀状でも嬉しいのですが、「特に目を引く」「印象に残る」年賀状って共通点があるんです。
この記事では、担任から見た「貰ったら嬉しい年賀状」の特徴をまとめています。
結論を一言で言うと、
「書いている子どもの姿が浮かぶ年賀状は嬉しい」です。
具体的に説明しますね。
貰うと嬉しい年賀状:子供の姿が浮かぶもの
自分のクラスの子供たちって特別に可愛いですから、どんな年賀状でも貰えるだけで本当に嬉しいです。
親戚や友達に出すものと同じでも全然問題ありません。
ただ、「折角なら喜んでもらいたいな」「印象に残したいな」と考える場合は、以下のような年賀状がおすすめです。
- 写真と子どもの直筆メッセージ
- 子どもが書いた絵や制作系(ステンシルや切り絵とか)
つまり、「子どもが作ったんだなと感じられる年賀状」です。
写真で子どもの顔が見られるのは嬉しいのですが、「全面写真と印刷メッセージだけ」「親からの一言だけ」だと、子どもの手が全く入っていないですよね。
年賀状を出したことを子どもが知らない可能性もあるな…とか思ったり
そこに一言でも子どもの直筆があったり子供が描いた絵があったりすると、「年賀状を書いている子どもの姿」が浮かんでほっこりした気持ちになります。
字が書けなくても、絵を描いたり、制作が好きなら折り紙を切って干支の形に貼ったり、ステンシルやシールやスタンプ…となんでもありです。
子どもが好きなことで楽しみながら作った年賀状は、きっと先生の心に届きますよ!
ちなみに、「親も一言書かないと失礼かしら」なんて考える必要は全然ありません。
幼稚園児が年賀状を仕上げるには保護者のお力添えが必要ですから、年賀状を貰った時点で保護者からのお気持ちも一緒に受け取っています。
一筆添えの例:子どもの姿が浮かぶ一文
字が書ける子や挑戦できそうな子は、ぜひ年賀状に一言書いてみましょう!
短い文でも印象に残る文章は書けるんです。
- 「いつもありがとう」には内容を添える
- 子どもの様子が分かる内容を書く
どちらも先程お伝えした「子どもの姿が浮かぶ年賀状」に繋がっています。
順番に例を出していきますね。
「いつもありがとう」には内容を添える
「いつもありがとう」や「だいすき」などの言葉を貰うと誰でも嬉しいですよね。
そこに具体的な内容を追加すると、より子どもの気持ちが伝わります。
- 〇〇してくれてありがとう
…例「いつもえほんをよんでくれてありがとう」
例「おきがえをてつだってくれてありがとう」 - 〇〇なせんせいがだいすき
…例「やさしいせんせいがだいすき」
例「いつもげんきなせんせいがだいすき」 - せんせいと〇〇するのがすき
…例「せんせいとおはなしするのがすき」
例「せんせいとまたかけっこしたいな」
子どもの様子が分かる一文
子どもが頑張っていることや夢中になっていることがあれば、年賀状で教えてあげましょう。
新学期に子どもと会ったときにその話で盛り上がったりもします
- 〇〇がんばってるよ
例「サッカーがんばってるよ」
例「おてつだいがんばってるよ」 - 〇〇にいったよ
- 〇〇たべたよ
などなど何でもありですので、子どもが「先生にこれ伝えたい!」ということを自由に書きましょう。
幼稚園宛の年賀状で気をつけるポイント
「子どもの自由に書いていい」と言われても、親としてはマナー的な面も気になってしまいますよね。
目上の人には縦書きが良いだとか、漢字2文字の賀詞は使わないだとか。
でも園児のうちはあまり考え過ぎずに、子どもが楽しんで書くことを優先して大丈夫です。
「全面に絵や文で賀詞なし!」とかでもいいんです。
幼稚園宛の年賀状には一般的なマナーよりも、もっと気を付けるべきポイントがあります。
園のルールを確認する
園から年賀状がきて返事を出す場合は問題ないと思いますが、子どもから出したい場合は一応園に確認をしておいた方が無難です。
私も冬休み前になると「先生に書きたいのですが、出しても良いですか?」とよく聞かれました。
聞いてもらえれば「個人的な返事は出せないのですが、それでも良ければ是非!」とか「担任名を書いてもらえれば私の手元に届くので」とか、園のルールを伝えることもできます。
私の園は年賀状でのお返事は禁止だったので、
冬休みが明けて子どもに会ったときに、お礼や感想を伝えていました
宛名は誰が見ても読めるようにする
宛名を自分で書きたがる子もいるかと思いますが、きちんと届かないと困りますので誰が見ても読めるように大人がチェックしましょう。
特に年少さんの場合は大人が書いてあげた方が無難かと思います。
ちなみに宛名については
- 全体宛なら「〇〇幼稚園 御中」
- 担任宛なら「〇〇幼稚園 〇〇先生」
で大丈夫です。
敬称は「様」より「先生」の方が
「子どもからもらった感」があって私は好きです。
最後に
今までの内容をまとめるとこんな感じ▼
子どもから貰う年賀状は何でも嬉しい。
子どもの姿が浮かぶような年賀状はより一層嬉しい!
ここまで書いてきましたが、「先生を喜ばせるような年賀状を書きなさい!」と言っている訳ではないので、そこはどうか誤解しないでくださいね;
「先生、喜んでくれるかなー?」と年賀状作りを楽しむ子どものための、ちょっとしたヒントになれたら嬉しいです。