私の息子は3歳児健診で弱視と診断され、入園前の10月から眼鏡生活が始まりました。
4月からいよいよ幼稚園生。
マンモス幼稚園の担任として眼鏡の子どもを何人も受け持ってきた私ですが、自分の息子の入園となるとやはり不安はありました。
- 壊さず自分で管理ができるかな
- 着替えや体操のときはどうしよう
- 友達にからかわれたりしないかな
同じような不安を抱えている眼鏡っ子の保護者に向けて、私が入園までにした「メガネ園生活の準備」をお伝えします。
担任としての経験から「これを伝えておいてくれると助かる!」という先生目線も含めています。
▼ 園生活でも安心な幼児眼鏡の選び方はこちら
担任の先生との連携
眼鏡で円滑な園生活を送るためには担任との連携が欠かせません。
最低限これだけは相談しておいた方が安心という項目をまとめました。
- 視力の状態を伝える
- 本人が出来ることと出来ないことを伝える
- 眼鏡を外すタイミングと保管場所を相談する
順番に詳しく説明しますね。
視力の状態を伝える
「視力の状態」とは以下のような項目です。
- 眼鏡をかけている理由(遠視なのか乱視なのかなど)
- 眼鏡と裸眼でどのくらい見えるのか
- 見えづらいのはどんな場面か
その子の視力の「基本情報」という感じですね。
これを先生が知っていると、今後様々な相談をする中でスムーズに話が伝わります。
言葉で説明しても覚えてもらうのは大変なので、メモに簡単にまとめて渡すと良いです。
私は入園前に提出する家庭調査票の「健康面」の欄に書きました。
自分で出来ることと出来ないことを伝える
園の先生は大忙しなので、常に眼鏡に気を配ってもらう訳にはいきません。
だからこそ、「これは自分でできるけど、この場面では難しいのでフォローしてください」などと配慮が必要なタイミングを事前に伝えておくことが大切です。
例えば息子の場合、入園時にはレンズの曇りなど通常の汚れは自分で拭くことができました。
しかし園では泥やクレヨンなどで酷く汚れる場合もあるので、本人の手に負えない汚れがついた時はフォローしてもらえるようにお願いしました。
また、「眼鏡を外すべき場面を本人が判断するのはまだ難しい」と伝えておいたので、マット運動など危険がありそうな時には先生の判断で声をかけてもらうことができました。
眼鏡を外すタイミングと保管場所を決めておく
弱視の治療では眼鏡は常にかけっぱなしが基本です。
しかし、園生活ではどうしても眼鏡の付け外しが必要な場面がありますよね。
眼鏡を外すタイミングを先生と確認し保管場所を決めておくことで、破損や喪失のリスクを減らすことができます。
息子の園では入園前に荷物をクラスに運び入れる日があったので、その時に先生と確認しました。
「着替えの時はロッカーのここに入れる」と決まっていた方が子どもも安心ですよね。
入園後もプールなど不安な場面があれば先生に相談し、決めた管理場所などを子どもと共有しておくと安心です。
子どもとの準備
入園間もない子どもはただでさえ緊張していますよね。
慣れない場での「困った」をなるべく減らしてあげられるように準備しておくと安心です。
- 眼鏡管理の約束事を決める
- 「どうして眼鏡かけてるの?」の答えを用意しておく
- 過度に気にせず園生活を楽しむよう伝える
順番に詳しく説明していきます。
眼鏡についての約束事を決める
園での眼鏡の管理について、約束事を決めて子どもに何度も伝えておくと安心です。
1〜3については「先生との連携」の項目で先生と確認した内容を子どもにも伝えました。
4については治療用メガネが高額だからという理由もありますが、興味本位で友だちがかけてしまうとその子の目にも影響してしまうのでしっかり言い聞かせました。
実際に入園した後、「眼鏡貸して」という子はいなかったのですが、「着替え手伝ってあげる!」と年中年長さんの善意から眼鏡を触られることがあったようです。
「眼鏡は大事だから自分でやるよ」
と伝えるように息子に話をしました。
「どうして眼鏡をかけてるの?」の答えを用意しておく
今や眼鏡をかけている幼稚園児はそんなに珍しくもありません。
ですが年少組となるとやはり少数派ではあります。
年少30人クラスでの眼鏡っ子は息子1人でした。
息子の性格上、急に眼鏡のことを聞かれたら「眼鏡をしているのが恥ずかしい」と思ってしまう可能性があったので、どう答えたら良いかを事前に息子と決めておきました。
聞いてくる子は単純に疑問に思っているだけなので、どんな答えでも大体「そうなんだ〜」で終わります。
大事なのは答えの内容ではなく、「こう答えればいい」という安心感があることなので、簡単な答えを事前に用意しておきましょう。
ちなみに息子と用意した答えは
「目がよく見えるようになるため」でした。
私の中には「もし眼鏡をからかわれたら…」という不安はありましたが、息子には少しでも「眼鏡ってからかわれる対象なの?」と思って欲しくなかったので、悪意を含む言葉への対応については事前には話しませんでした。
ただ「困ったことがあったらママや先生に相談してね」とはいつも伝えていました。
とにかく園生活を楽しむよう伝える
これまで書いてきた通り、眼鏡での園生活は適切な管理が大切です。
とはいえ、眼鏡を気にして思いっきり遊べないのはもったいない!
友だちと激しく遊んだり、豪快に汚れながら作品を作ったり、とにかく園生活を思いっきり楽しんで欲しいと思っています。
- 最低限の約束事を守った上で壊れたなら仕方ない!直せばいい!
- 気にし過ぎずになんでも挑戦して楽しんでおいで!
と息子には伝えています。
でも内心はヒヤヒヤ。
だって眼鏡は高いんだもの…笑
まとめ:眼鏡っ子でも大丈夫!園生活を楽しもう!
ここまで眼鏡っ子の入園に向けた「先生との連携」と「子どもとの準備」についてお伝えしました。
眼鏡を外すタイミングはその子の視力や園生活の流れによって異なるので、先生や子どもと相談しながら情報を共有することが大切です。
息子自身よりも私の方が不安でいっぱいだった入園時ですが、いざ入園すると眼鏡のおかげか他の先生や友達にもすぐに顔を覚えてもらえて、あっという間に園に溶け込んでいきました。
現在年中組の息子は眼鏡の管理にもすっかり慣れ、毎日幼稚園生活を全力で楽しんでいます。
この記事が入園に不安を抱えるママさんのお役に立てたら嬉しいです!